16 子曰不患人之不己知患不知人也
子曰、不患人之不己知、患不知人也。
子 曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う。
先生は言われました、 多少とも人に知られるようになりたいと心を砕くより
むしろ多少とも人を知りたいと心を砕きなさい、と。
ここでは患という字は不如意にいることを表していると思う。
人は世間の人。あるいは識者だろうか。
知るは認知されることだろう。
認知は一定の評価に上されていることを含意する。
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さて初歩的な疑問。
克己というように使うが己と云う字は自己(主語の我を指す)だけか?
人之不己知を患えず、人は不己知の意味上の主語。
人不知の目的語が己。その知らない己とは言外の主語(我)を指す。
我・吾・己はひとつのグループの語なのだろうか。
我と吾はそうだ。
己の使い方を確認しなくては。
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